スマートフォンで動画を見たり、アプリで遊びすぎたりして「通信制限」にひっかかったことはありませんか?Wi-Fiに繋いでいれば通信制限になることはほとんどありませんが、常にWi-Fiのある環境でスマートフォンを使う訳ではありませんよね。

通信制限状態になると動画が見られなくなったりSNSがスムーズに使えなくなったりして、かなり不便でイライラしてしまいがちです。

では具体的に動画を月に何時間見ると通信制限になってしまうのか知っていますか?

 

この記事では 毎月の動画再生時間の目安、また通信制限にかからないようにする予防方法 をご紹介していきます。

 

 

月3GBだとYouTube動画を見れる時間はどれぐらい?

通信量が3GBあればできることを、1GBあたりの数値を参考に算出したものを表にまとめました。

 

メール送受信 約6,000通
ホームページの閲覧 約19,800ページ
動画の視聴 約12時間

(データ参考:au

 

動画が中画質の場合、約12時間の動画視聴が可能です。

ただし同じ解像度の動画であっても、動画によってデータサイズは異なるため多少閲覧時間は前後します。計算上では1日あたり約25分ほど見れば3GBに達してしまうでしょう。

 

月々の通信量が5GBだとYouTube動画を見れる時間はどれぐらい?

では月に5GBだとYouTube動画を何時間くらい見ることが出来るのか?「5GBでできること」を表にまとめました。

 

メール送受信 約10,450通
ホームページの閲覧 約17,450ページ
動画の視聴 約22.5時間
(データ引用:Softbank

 

中画質で動画視聴した場合、約22時間30分で5GBに達するとされています。一日あたりで換算すると約45分ほどYouTubeで動画を見ると通信制限に引っかかってしまいます。

 

月々の通信量が7GBだとYouTube動画を見れる時間はどれぐらい?

まずはこちらの表をご覧下さい。

 

メール送受信 約14,000〜14,630通
ホームページの閲覧 約24,430〜46,200ページ
動画の視聴 約28〜31.5時間

(データ引用:Softbankau

 

この表は通信量が7GBの場合、何をどれだけできるのかを表したものです。動画を月に約28〜31.5時間見れば7GBに達してしまい、通信制限がかかってしまいます。

高画質(720P画質)の場合、約2時間で6GBに到達することもある

(引用:au

とあるように、高画質で2時間30分ほど動画を見てしまうと7GBを越えてしまうため注意が必要です。低画質、もしくは中画質だと一日あたり約55分〜1時間動画の視聴が可能となります。

 

無線LANを使ってるのに速度が遅いのは通信制限?無線LANでも速度制限あるの?

そもそも「無線LAN=Wi-Fi」と「モバイルデータ通信=3G、4G、LTE」の違いはご存知ですか?両方無線で使える通信方法なのですが、使っている回線や特性が異なります。

無線LANは名前の通り、構内通信網の「LANを無線化したもの」です。本来有線で繋いでいたLANを無線化したため、電波の有効範囲は狭くなっています。

一方、モバイルデータ通信は元々は携帯電話用の回線のため、広い範囲での利用が可能です。しかしモバイルデータ通信で利用されるパケットと呼ばれるデータ通信量は、現在ほとんどの携帯会社で利用上限が設けられています。

 

今回の主題とも言える「通信制限」とは、モバイルデータ通信利用時の通信量が契約のGBを超過した場合に発生するものです。

 

 

 

速度が遅いのはなぜ?

考えられる要素はいくつかありますが、最も多いのが 回線が混雑している からです。1つの回線を複数のスマートフォンやパソコンで利用すると回線が圧迫され通信速度の低下に繋がります。

回線が混雑…?となるかもしれませんが、「4人乗りの車に10人乗ろうとしている…」そんなイメージを持ってもらえば良いと思います。

一軒家の場合は各家庭ごとに回線を引いているので混雑することも少ないのですが、マンションやアパートなどの集合住宅の場合は建物ごとに回線を引きそれを複数の世帯で一緒に使っていることがほとんどです。

 

この場合の解決方法は

 

  • 混雑する時間帯を避ける
  • ポケットWi-Fiを購入し利用する
  • 自分専用の回線を引く

などありますが、マンションによっては回線が引けない場合もあるので管理会社などに確認してみましょう。

 

速度制限はある?

結論から言うと、 無線LANのみ使用していれば通信制限はありません  通信制限の対象となるのは3G、4G、LTEといったモバイルデータ通信 によるものだけです。

モバイルデータ通信時に発生する「パケット」が利用上限に達しなければ通信制限にもなりません。よって無線LANのみ使用し、モバイルデータ通信を行わなければパケットも発生せず速度制限される心配もありません。だからといって常に無線LANのある環境でしかスマートフォンを使う訳ではないですよね。

 

  • 使用範囲は限定されているけれどもパケットの発生しない無線LAN
  • 範囲指定はほぼないけれどもパケットの発生するモバイルデータ通信

通信制限にならないようにこの2つを上手に組み合わせていきましょう。

 

また無線LANだからといって異常に大きなデータ量のやりとりをすると、インターネット回線のプロバイダによって回線自体を制限される場合もあるようです。スマートフォンでそれほど大きなデータのやりとりをすることは無いと思いますが、常識の範疇で利用しましょう。

 

通信制限中の動画再生は絶望的?

気をつけてはいたけれども通信制限になってしまった場合、動画を見ることはできるのか?

通常時では100Mbps〜262.5Mbpsでサクサクと動画も読み込めますが、通信制限がかかってしまうと通信速度は最大で128kbpsまで低下してしまいます。中画質程度の動画で約512kbpsとされているのですが、128kbpsでは 動画どころかWEBページを開くのも一苦労 です。

 

通信制限中は動画は視聴できないものと考えておきましょう。

通信制限は月が変わると自動的に解除され、次の月からはまた通常通り利用できます。もし「月が変わるまで待てない!」という場合には追加データの購入や通信速度の一時解除ができます。

 

各キャリアごとに解除形式や料金が異なるので確認してみてください。

 

通信制限かからないように予防する方法

では通信制限にかからないためには具体的に何をすればいいのか?普段からしておきたい予防方法を全部で6つご紹介していきます。

 

画質を落とす

動画視聴はスマートフォンを利用する上でデータ通信量が大きいものの一つと言えます。視聴する際、動画の画質を落とすだけで通信量はかなり変わります。現在YouTubeでは自動的に360pで動画が再生されますが、実は手動で簡単に画質を変更することができるのです。

 

YouTubeの動画右下に設定コマンドをタップします。画像の一番左にあるアイコンです。

 

 

 

次に「画質」をタップします。

 

 

 

「自動」の状態だと360pになっているのでなので、それ以下である「240p」や「144p」に設定するとよりデータ通信量の節約になるでしょう。動画により画質の選択肢は変わりますが、低画質にするためにはより小さい数字を選択しましょう。

 

 

 

低画質だとやはり画質が粗くなり、綺麗に動画は表示されません。もし高画質で綺麗な動画を見たい!という場合にはWi-Fi環境下で見るようにすればパケットは発生しません。

 

Wi-Fiを利用する

上記にもありますが、Wi-Fi(=無線LAN)を利用するとパケットが発生しません。ちょっとしたことですが、「 Wi-Fiが使える場所ではWi-Fiを使う 」これだけで通信量がかなり節約できます。

最近はフリーで使えるWi-Fiが設置されているカフェやファストフード店も増えています。データ通信量を節約したいのならばこちらも積極的に使っていきましょう。

また各キャリアごとのFree Wi-Fiもありますが、事前に契約していないと使えないことが多いので契約プランを確認、必要ならばプランの加入をしましょう。

 

自動更新機能オフ

スマートフォンには「自動更新機能」というアプリを自動で最新のものにバージョンアップしてくれる機能があり、この機能によりアプリは常に最新のバージョンを利用できます。

一方でWi-Fi環境下以外でも勝手にバージョンアップしてしまい、通信量が気付かないうちに勝手に増えてしまいます。
そこで自動更新機能をオフにしておくことで、モバイルデータ通信を利用するアプリの更新を防ぐことができます。

アプリの自動更新機能をオフにする方法を簡単に説明します。

iPhone
「設定」アプリ→「iTunes StoreとApp Store」→「モバイルデータ通信」をオフ

Android
「Google Play」→「メニュー」→「設定」→「アプリの自動更新」→「Wi-Fi接続時にのみアプリを自動更新する」

この状態にしておくと3G、4G、LTEといったモバイルデータ通信でアプリの更新は行いません。
しかし Wi-Fiに接続されている状態ではアプリのアップデートを自動で行ってくれる ため、いちいちアプリを手動で更新する必要がなくオススメです。

 

アプリを使う

同じ動画を見ていても、ブラウザアプリの活用により最大で50〜90%通信量の節約が出来ます。

 

 

 

またAndroidのみですが、アプリのモバイルデータ通信を制御したり、データを圧縮することで通信量を最大50%節約できるものもあります。

いずれも無料アプリなので是非一度インストールして試してみましょう。

 

契約内容の見直し

毎月通信制限にひっかかってしまう方はそもそもの契約内容の見直しが必要かもしれません。
現在利用しているデータプランを把握していますか?
正直プラン内容やキャンペーン、特典など色々ありすぎてよくわかりませんよね…。
家族であまったデータ通信量が分け合えたり、30GB/月だったり、契約時には無かったプランが増えていたりします。

各キャリアごとにプラン内容も異なるので、実際に店頭へ行ってみたり、ホームページで料金シミュレーションをしてみましょう。

 

ポケットWi-Fi

ポケットWi-Fi、モバイルWi-Fiルーター…。
呼び方はどちらでも良いのですが、これがあれば基本的にどこでもWi-Fi環境をつくり出せるかなり便利なものなのです。
ポケットWi-Fiを介すことでインターネット回線でスマートフォンを利用することができるので、通信量を気にする必要がなくなるのです。

ポケットWi-Fiを持ち歩く手間はありますが、最近のものは非常に軽量化されているため慣れてしまえばそこまで気になりません。

実質データ通信量の制限無しで利用できたり、特定のキャリアを利用していれば割引になるものもあるので好みの会社を探してみましょう。

 

 

 

まとめ

いかがでしたか?
動画を見るのって意外とデータ量が大きいことがわかりましたね。
各容量で見られる動画の時間は

 

  • 12時間/3GB
  • 22時間30分/5GB
  • 30時間/7GB

となっているため、参考にしてみてください。

また通信制限にならないための予防としては

 

  • 動画の画質を落とす
  • なるべくWi-Fiを利用する
  • 自動更新機能をオフにする
  • 通信量節約アプリを使う
  • 契約内容の見直し
  • ポケット Wi-Fiの利用

があるので是非試してみてください。

快適にスマートフォンでYouTubeで動画を見るためにも、できることからどんどんやってみましょう!